父さんと電話で話していて、
「母さんも元気？」
と聞いたら、
いつもは即答で、
「うん。元気だよ」
という父が、
「うーん。」
と、曇った声を出したので、
うむ？！
と構えました。
何かあった？！
すると、
「おととい、事故起こしたんだ」
って。
おう。
ケガなどは一切なかったそうで、
一安心ですが。
車に乗っていたとき、
タイヤがスリップして止まらなくなり、
前の車に突っ込む事故を
起こしたらしいです。
この時期の十勝、
特にうちのような田舎町は、
道路がまるでスケートリンクのように、
厚い氷に覆われていて、
車が一度スリップすると、
際限なく、
なすすべなく、
行くところまで
滑っていってしまうのですが。
母の運転する車も
そうなってしまったようです。
赤信号で止まろうとして、
ブレーキを踏んだけれど、
ぜんぜん止まれず、
前に停車していた車に
突っ込んでいったそうです。
エアバックが出たおかげで、
身体は無傷で、
前の車に乗っていた家族も
みんな無事でしたが、
車は全損。
と聞いて、
ひやっとしました。
父との電話を切ったあと、
すぐに母に電話してみたら、
「ハーイ！」
といつも通り、
あかるい声で、
フツーに、
電話に出ました。
「大丈夫だったの？」
と聞いたら、
「うん。相手の人にもケガがなくて、よかったわぁ」
と、
あかるく笑っていました。
ふぅ。
ほんとにね。
それに、すごいことに、
母の乗っていた車は、
エアバックなんて
ついていたんだ。っていうくらい、
古い車だったので、
そろそろ買い換えようと、
新しい車を注文していたそうで、
事故の次の日に、
新車が届いたそうです。
なんて強運な人なのかしら。
何はともあれ、
無事で良かったです。
その明るさで、
人生の色んな場面を
乗り切ってきたような人だから、
このままずっと、
突き進んでいくことでしょう。
どうか、
猛進しがちな母が、
今後も、
あかるく、
楽しく、
毎日を、
歩けますように。