歌声を待つひとへ。

音更レコーズ ¥3,000(税込)
2015年10月22日(木) ON SALE

1.美しい世界
2.プリズム
3.楽園
4.冬色ワルツ
5.こうしてすべてが動き始めた
6.ライラララーメン
7.思い出オンパレード
8.遠きにありて
9.愛しいひとへ

“旅人の視点から切り取られた、9つの風景”

佐藤亙(音楽プロデューサー)

レコーディングが佳境に入った頃。スタジオからの帰り道を歩きながら、新しいアルバムのタイトルを考えていた。いつものことながら、流は限りなくシンプルなものを提案してきた。(曲のタイトルにしろ、アルバムのタイトルにしろ、頭の中に浮かんだ言葉を、そのままぽんと出してくるのが得意な人なのだ!)

僕は、旅人として全国を周っている本人の視点とは、また別のところで彼女の活動を眺めている。彼女は地球の周りを回っている月のように時々近づいてきて、一緒に音楽を作って、またすぐにどこかへ旅立っていく。僕の目には、彼女は、彼女の歌声を待つ人たちのところへと、旅を続けているように見えた。だから、アルバムタイトルは「歌声を待つひとへ。」以外には考えられなかった。

いろんな街の、いろんな場所で。彼女のことを知っている人にも、これから出会う、まだ見ぬ誰かにも。小さなきっかけが重なって、小さな輪ができて、そこからまた糸が繋がって。自分を信じて歌い続けていれば、奇跡が起こるということを、彼女は知っている。だからこそ、3年半もの間、シンプルに歌を歌う旅を続けてこれているのだろうと思う。“10000人に会いに行く”という、途方もない題名をつけて始まった旅での出会いも、すでに20000人を超えた。

アルバムの制作は、流から新曲の歌詞と、弾き語りを録音した音源をもらうところから始まる。僕はまず、歌詞を詩集のように読んでみる。彼女が今感じていること、考えていること、伝えたいこと… 様々な感情が、詩の中から溢れてくる。次に、歌声を聴く。ギターをつま弾きながら、静かな声で歌う音源は、全国各地の旅先で録音されているのだろうか。ライブで聴く、まっすぐで力強い声とは違って、とても親密で、静謐な歌声だ。
歌い手の想いを、聴き手のもとへ、最高な形でつなぐのが僕の仕事。うまくいっているかどうかは、みなさんの耳に任せるのだけれど、本人が見えていない彼女の魅力まで、音で表現できていたなら嬉しいと思う。

流の歌声を待っているひとたちへ。最高のアルバムができました。願わくば、みなさんの日々に、彼女の歌声が響きますように。




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