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LOVE

手から離してしまった風船を、取り戻す。何度でも。

快晴の東京・渋谷で、
友人の結婚パーティーが行われました。
二人を祝福するかのように、
本当に、すばらしい青空!
今日も、
そのめでたい席で、
歌わせてもらってきました。
祝いの席で歌えることは、
とても嬉しいことだけれど、
新郎新婦が
目の前に座って聴いているという状況で
歌うのは、
実に、至難の業です。
シアワセが伝染して、
プルプルしちゃうから。
でも、
ぶじ歌えました。
ほぅ。
今日のパーティーは、
本格的にライブを聴けるBarで
行われたのですが、
音響を担当していた方との
素晴らしい出会いにもなりました。
その音響さんは、
リハーサルの後と、
パーティーで歌った後、
「ひとつ、伝えてもいいですか」
と言って、
私の歌と、
歌い姿に、
感じたことを、
メッセージしてくれました。
「歌は、そこにいる“人”に届けるものですよね。
 目の前にいる、その人に届けるもの。
 だから、一人の人に、“聴いて。”と歌うなら、マイクはいらない。
 聴く人が50人でも、もしかしたら、マイクは必要ないかもしれない。
 人数が増えていくとき、その“一人”に伝わっていくように、
 私たち音響担当は、歌う人と、聴く人の間に入って、
 それを少しだけ、お手伝いするんです。
 本当だったら、こんな機材は、必要ないもの。
 音響をやっていながら、おかしなこといいますがね。
 私はそう思っています。 
 だから、マイクに歌うことに慣れないでくださいね。」
と。
ハッとしました。
“マイクに歌っている”ように見えたんだ。と。
路上で歌っていたときは、
この歌が、
この歌詞が、
この想いが伝れー!
という気持ちで、
歌っていたけれど、
マイクを通して歌うことを重ねていくうちに、
知らぬ間に、
“マイクに声をのせる”ような
歌になっていた部分があるのかも。
はぁ。
でも、
それを伝えてくれることが、
すごくありがたいです。
ただ、
今日、
すれ違うだけの、
ただ今日、
結婚パーティーで3曲歌うだけの私に、
言わなくても済むことを、
伝えてくれたことに、
すごいなぁ!この人!!
と感動しました。
ありがとうございます!
名刺の肩書きには、
“音響職人”と書いてありました。
まさに。
音の環境も、素晴らしかったけれど、
何がすごいって、
その心意気が、
すごい。
伝え方も、
とってもスマートで、
言葉が、
まっすぐ、
入ってきました。
こんな出会いも重ねることができるとは、
思いもかけない、
プレゼントです。
今日は、
いい日。
新郎新婦にも、
音響職人・羽生田さんにも、
大切なことを、思い出させてもらいました。
感謝します。

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