この春から、
実家を離れ、
一人暮らしを始めた友がいます。
大家族で育ったことも、
影響しているのか、
私は、
昔からすごく
一人暮らしに憧れていました。
1コ上の兄と、
2コ下の妹と、
3人で子ども部屋を使っていて、
自分の部屋をもらえたのが、
結構遅かったこともあって、
自分で稼いだお金で、
部屋を借り、
その部屋の掃除も、
食事も、
洗濯も、
身の回りのことを、
すべて自分でやる。
という潔い暮らしができる
“一人暮らし”を、
きっとママゴトにも似た感覚で、
とってもおもしろいだろうな！と想像し、
憧れていたのだと思います。
一人暮らし歴が長くなった今でも、
新しい料理をおぼえる。とか、
パンを焼いてみる。とか、
スニーカーを、
昔ながらの、
柄のついたたわしみたいなので、
よく晴れた日に
ゴシゴシ洗い、
干す。とか。
いまだに、
生活を、
ママゴトみたいに楽しんでいて、
「結婚するまでは、
　絶対、実家から出たくない！」
と言っている仲間に、
一人暮らしは楽しいよ。
と、
いつもお薦めしています。
この春から
新しい暮らしを始めた友は、
実家にいたときは、
ずっとベッドで寝ていたのを、
何十年振りに、
布団に変えたそうですが、
今まで、
普通にベッドから落ちることもなく、
寝ていられたのに、
布団になった途端、
朝起きると
たいてい、
布団から上半身がはみ出て、
上の方に、
寝ているそうです。
しかも、
布団は、
はるか下の方にあるのに、
枕だけは、
しっかり持っている。という、
おかしな恰好で。
子ども並みの寝相で、
しかも、
移動は、
上へ上へ。
なんだそうです。
「一人暮らしは、
　発見があるね」
と、
友は、
笑っていました。
確かに。
20年も30年も生きてみて、
あらためて
自分について、
発見することがあるって、
おもしろいです。
環境が変わることは、
勤め人なら、
望んでいない場合も
往々にしてあるのだろうけれど、
その変化で、
自分は結構さびしんぼうだったのだ。とか、
意外と掃除・洗濯は苦じゃない。むしろ好きだ！とか、
広い部屋より、四畳半が落ち着く。とか。
自分の知らなかったところに
気づく機会になったりして、
それは、
ちょっと、
楽しいことかもしれないです。
私が一人暮らしをして、
あらためて気づいたことは、
昔よくあった、
上と下に、
ナイロンみたいな
つるつるした布がついている毛布。
あれが、
すっごく好き！という発見でした。
無いと眠れない。というほどではないのですが、
あると、
ずっと触っていたいもの。です。
コドモだ。
最近、
自分の意外なところ、
発見しましたか。