ウタウ
叶えたいことがある。
日が落ちた河原を
ウォーキングしていると、
いろんな人を見かけます。
河川敷近くにある大学の、
大きなグラウンドでは、
サッカーの練習が終わって、
大きくて明るい照明が消されたのだけど、
その暗い中で、
ひとり、
芝に座って、
お尻だけで進む筋トレを続けている
青年がひとり。
そして、
河原にも、
ひとりで走っている方たち
何人もに、
追い抜かれました。
ベテランランナーな雰囲気のおじさんや、
練習用のユニフォームで走る、
坊主頭の高校生。
女子ランナーの姿も。
どうして走っているの?
と思いながら、
その人の目線の先に、
想いをはせてみたり。
みんなそれぞれ、
次の試合に向かって、
とか、
成し遂げたいことに向かって、
叶えたいイメージのために、
走っているのだと思うと、
その姿に、
やっぱりとても心惹かれます。
先日、
雑誌Numberの
30周年特別編集号を読んでいたら、
イチロー選手と王さんの
インタビューが載っていました。
お二人とも、
ホームラン数や、
200本安打9年連続達成で
世界一の記録を出した方たちですが、
それでも、
毎年、
開幕前には、
もう打てないんじゃないか。という恐怖と
闘ってきた。と、
その怖さを打ち消したいがために、
練習するのだ。
と言っていて、
胸うたれました。
河原に集う、
一人びとりの私たちも、
世界に注目される存在ではないけれど、
なりたい自分に向かって
一日ずつ、
少しずつ、
進んでいるのだと思います。
たまに、
何でこんなことしてたんだっけ。
と、見失いそうになるときがあっても、
あのマウンドで、
思い通りの姿で、
ボールを投げる自分に向かって。
蹴られたサッカーボールを、
どんなに際どいところに攻められても、
ファインプレーでキャッチする、
キーパーの自分を描いて。
私だったら、
もっと自由に、
楽しんで歌う自分と、
それを笑顔で聴いている
みなさんの姿を思い描いて。
もっともっとやれることがある。
と何度でも思い出せばいい。
やるぞー。
そこに向かって進む道は、
ひとりぼっちに見えても、
ひとりではないんだってことを、
河原で出会う方たちや、
アスリートたちが教えてくれます。
闘っている人が好きです。
叶えたい自分に向かって、
今日は何ができたか。
明日は何をしようか。
イメージしていきます。