流 official site
discography

5th Album「時の果てまで」

5th Album
2017.12.15 Release


  1. 果てまで
  2. 生まれかわれたら
  3. おばあさんの暮らし
  4. 願いごと
  5. 空想書簡
  6. ありふれた日々のメロディー
  7. 時間泥棒
  8. 片想い-Band Version-
  9. もうひとつの時間

1曲目は、壮大な雰囲気のイントロで始まる。空よりも大きな舞台の中で、ちっぽけな自分を認識しながら、この体でどこまでいけるのだろうと歌う。日々、旅をしながら、自分と対話しながら、重ねてきた日々が重なる。決意表明と、これからの自分への応援歌。この曲が今回のアルバムの雰囲気を決めています。Music Videoもぜひ観て欲しいです。

レゲエのテイストを取り入れた、軽やかな曲。
ドラムとベースの絡みが気持ちよいサウンドに仕上げました。
恋の歌だけど、10代のような単純な恋心ではなく、大人な雰囲気も乗っていて、物語に奥行きと切なさがあります。

一転して、明るく軽やかな曲調。
シンプル・イズ・ベストな暮らしを送る主人公の物語。
流本人の目指す生き方が多大に反映されているような感じもします。
かっこいいおばあちゃんになるのが将来の目標。って、言ってた気がする(笑)

たくさんの弦楽器とブラス、そしてディストーションギター。
賑やかに、”まあ、なんとかなるんじゃない?”
みたいなメッセージを、音で送っています。

ピアノが主体のミディアムバラードだけど、綺麗になりすぎないように、(本当の人生みたいに)ピアニカの響きを入れたりして、生活感に近づけています。
“生きてみたい、あなたのために”
というフレーズは、簡素だけれど、それだけに切なく心に刺さるものがあります。

いつのまにか自分も歳をとり、それ以上に親や家族は想像を超えて早く歳を取っていく。いつか必ず終わりを迎える人生。どんなメッセージを残して去っていくのか、一人として同じものはないけれど、そこにある願いは同じであるような気がします。
シンプルなバンドの演奏に、今回も馬頭琴の嵯峨治彦さんが参加してくれています。嵯峨さんも、いろんな想いをこの曲に重ねて演奏してくれました。
僕は父を看取った時のことを思い出しました。

少し懐かしいメロディー。アレンジも、”昭和の歌謡感”を意識して作りました。
ここで描かれている、”春が来た!” という感覚は、流のように、北の国で育った人たちにしかわからないものかもしれませんね。

スタジオでみんなで、せーので一発録りした曲。
流も、アコースティックギターを弾きながら歌っています。
(やり直し無し!)
目の前でライブをやっているような、そんな感じを受け取ってもらえたら嬉しいです。

今年発表した、カヴァーアルバム「片想い」にも収録されている曲。
実はバンドバージョンが先にできていたのだけれど、カヴァーアルバムに収録するときに、弾き語りの方がバランスが良かったので、そちらが採用されました。
バンドのアレンジはとても気に入っていたので、お蔵入りしなくて良かった(笑)
ドラムのコジマカオル、ベースの高真一のリズム隊が、よりアコースティックに、質感よく演奏してくれました。小さな雰囲気のよいBARでこんな演奏聴けたら楽しいだろうな。

これこそ、お蔵入りの危機から奇跡の復活を遂げた曲。
僕が今回、この曲の収録を見送ろうと伝えたところ、なぜか流が全然引き下がらなかった…(笑)
もともとメロディーがあった言葉を、あえてポエトリーリーディングに。

今、僕らがこうして人間社会の一員として街を歩いていたり、車に乗っていたり、満員の電車に揺られている瞬間にも、地球のどこかで白いクマは氷の原野を歩いている。
僕らが住んでいる星は、僕らが思っているよりももっともっと大きい。
僕らが暮らしている世界は、僕らが思っているよりもずっとずっと小さい。

この曲の最後から、また1曲目の「果てまで」へ繋がっていく気がします。
マスタリングエンジニアの塩田さんは、そこを目指して音作りをしてくれました。寝る前に聴いてもらいたい1曲。


流 / “果てまで” MV